不妊治療のステップアップを焦って転院したらひどい体験をしてしまったブログ

妊活・不妊治療

30歳の私が、不妊治療のステップアップを早くしたかったので、大阪にある不妊治療専門院の「Rクリニック」へ転院した体験談をお伝えします。
ステップアップを焦って、転院してしまったがために、前の病院での情報が引き継がれず、ひどい体験をしてしまいました。

私のようにならないように、医師との相性がよくない場合、ステップアップを早くしたい場合に転院先で適切な治療を受けるにはどうしたらよいかをブログに書きます。

(注)あくまで、「Rクリニック」での診療は、個人的な感想となりますので、ご了承ください。
病院名は伏せております。
気になる方は、問合せフォームから連絡いただければ、個人的にお伝えします。

自分が欠陥品だと感じて、不妊治療をし始めた・・・

会社の飲み会や久しぶりに会った友達から、よくこんなことを聞かれました。

かえでさんって結婚して何年になるの?

もうすぐ、3年ですね。

へ〜。そうなんだ。

子供は作らないの??

 

「いや作らないんじゃなくて、できないんだよね。」って、初めの方は言えたのですが、だんだんできないということが言えなくなってきました。
なんだか、自分が欠陥品のような気がしてきたのです。

子供が結婚当初からとても欲しかったわけではなかったですが、いつかは当然できるものと考えていた私は、結婚して3年過ぎてから、だんだん悩み始めたのです。
そして、仲の良い友達が、立て続けに妊娠し始めました。
「私よりあとに結婚してたのにな・・・。なんで私は妊娠できないんだろう。」
と心から喜べない自分がいました。

芸能人の妊娠のニュースを見ても、心にぐさっとくるようになり、子連れの親子を見ただけで、心が痛くなり、気持ちが沈むようになってきました。

実母から「女性は出産して1人前だからね。」と言われた日には、崖に突き落とされたような感覚で、涙が止まりませんでした。

旦那の実家にも帰りづらくなって、妊娠したり子供がいる友達とも会いにくくなって、「私は、子供が本当に欲しいんだな。」と気づきました。

いつかはできるものと思っていたけど、やっぱり何かがおかしいのかもしれない。
旦那さんの子供をどうしても産みたい!と感じて、不妊治療を始めようと思ったのでした。

慎重派な医師の治療に焦った私・・・

転院をしたのは、初めのA産婦人科の坂田医師(仮名)が、じっくり治療を進める派で、焦った私は、大きな不妊治療専門院に変わりたいと感じたのがきっかけ

当時、私は30歳でした。A産婦人科の坂田医師はいつもこんな感じでした。

まぁ、そのうち妊娠するでしょう。気楽に構えなさい。

早く妊娠したいので、ステップアップして人工授精したいのですが・・・。

私はプロなんだから私に任せなさい。

人工授精はしてもしょうがないでしょ。

「えっなんで??」と思いましたが、それ以上は聞きにくく、詳しい理由が分からないまま、治療がゆっくり進んでいき早く妊娠したい私の悩みと先生の治療方針が合いません。
また、産婦人科併設ということで、妊婦さんも多くて、なんだか複雑な気持ちになって、もう少し大きい不妊専門の医院に変えたい思いました。

不妊治療専門のRクリニックならきっと妊娠できる!

仕事しながらでも十分通えて両立できるし、大きな不妊治療院だからきっと妊娠できるはず!!

前の医師になんの相談もなく、転院を決意した私は、相談する相手がいませんでした。なので、転院を決めたのも、情報ソースは、WEB検索のみ

その際、候補は、「大阪 不妊治療」で上位に挙がってきた3つの中の1つが「Rクリニック」でした。

HPも魅力的で、実績を見ているとここならきっと妊娠できる、口コミもよさそう!と思いました。

働きながらの治療を進めたかったのですが、診療時間的に、Rクリニックなら、仕事しながらでも十分通えると感じました!

実際、6時に仕事が終わって、軽く夕食を食べてから向かっても全然間に合うので「仕事と不妊治療を両立できて、本当によかった〜。」とホッと胸をなで下ろしました。

意思決定が早い頼りがいのありそうな医師出現!

Rクリニックの初診の日、綺麗すぎる病院に驚いた。

とても綺麗な医院!
待合室も広いし、夜景だって眺められる都会の素敵な病院。
しかも、番号で呼ばれるし、前みたいに周りを気にしなくていいから、嬉しい!

そして、周りを見渡して、こんなことを考えながら待合室で待っていました。

「平日なのに混んでいるんだな〜。」
「悩んでいるのは私だけじゃないんだ・・・。

「あの人もそんな悩み抱えてるなんてまったく分からない普通の人・・。」
「こんなに赤ちゃんを望んでいる人がいるのに、世の中では虐待とかあったり、望まれない赤ちゃんもいて、本当世の中って理不尽だよな。」

そうすると、番号が呼ばれ、診察室へ入りました。

検査結果が出たら、すぐに治療を開始しましょう!

若めの男性医師で、意思決定が早そうで心強く、「変わってよかった〜!!!」と思いました。

AMH値で突き落とされ、人工授精を繰り返した・・・

 

初診の結果なのですが、AMH値が思ったより低いです。

そうですか。それって、妊娠と関係ありますか?

ステップアップを早めにしたほうがよいという指標になります。

かえでさんの場合、30歳ですが、AMH値でいうと、38歳くらいですね。早めに体外受精も検討したほうがいいですね。

AMH値は、卵子の在庫の目安と言われてます。卵子の数の目安であって卵子の質との関連はなく、妊娠率との相関はないと言われてます。

「38歳ってことはおろおろしてたら閉経するの?」
「私は、もう妊娠できないの?」
不妊治療はショックの連続。
その日は、AMHのことを調べ続けた・・・

そして、まずは「人工授精で様子をみましょう。」ということで、
結果3回ほど人工授精を行いました。

そして、毎回人工授精の後に思うことは、
「体温が上がらないな・・・。」
「下腹部痛がある。生理くるかも・・・・。」

そして、リセットのたびにこう思うのでした。
「はい。また、3万円捨てた・・・」
「周りは普通に妊娠しているのに、なんでこんな思いしなきゃいけないの!?」

そんなときに限って、会社の飲み会に参加しなくてはいけなかったりして。

かえでさんとこはこども作らないの?
早いほうがいいよ〜!

「もうええって。」

 

子なし夫婦へのハラスメントは思ったより強い。
「世の中は辛いことばかりだ、死にたい」と思った。

意思決定は早いけど、流れ作業じゃない!?私と向き合って・・・

人工授精を3回したあと中断しました。理由は、3回繰り返してできなかった時に、不妊の原因の詳しい説明がなく、高額な体外受精を進められたこと

先生、またリセットで、今回もダメでした。

そうですか〜。

そろそろ、体外受精も検討してください。

AMH値も高くはないですし。

・・・

体外受精ってどのくらいかかりますか?

治療内容によりますが、高度な治療になると、

大体100−200万です。

・・・・・・・・・・・。(絶句)

そこまで高額な治療を受けないといけない。
でもできるかどうかは分からない。
もう少し手頃な値段での体外受精ってできないのかな?
 
また、Rクリニックの医師は大変忙しく、いつも待合室に患者がいっぱい。

 

土日に通院したら4−5時間かかることもざらにあり、医師が疲れているような感じも受けました。
毎回医師は変わり、決まったように、人工授精を繰り返すだけ。
不妊の要因については、「原因不明」とのことで、じっくり話してくれることはなかったです。
治療の際は、「はい、次人工授精は2日後でできそうです。」といって、人工授精当日を迎える。毎回が流れ作業のように感じました。
 
治療の曖昧さと不妊理由が不明だったことに疑問を持ち始め、一度治療を中断して、他の治療院を探し始めました。

有名な不妊治療専門院としての治療が残念すぎた・・・

後から分かったこと。
最終的には、「神戸元町夢クリニック」という病院で7ヶ月後にめでたく妊娠することができました。妊娠した病院でこんなことを言われました。

フーナー試験で問題がない場合は、「人工授精」しても可能性が低いのになんで3回も人工授精したのかな?

「そんなの一言も言われなかったな。」と、残念すぎる気持ちでいっぱい。
「お金返して欲しい・・・。」と思いました。
実は、A産婦人科でも、こんなことを言われていた。

フーナー試験で問題ないのに、人工授精しても仕方ないでしょ。

フーナー試験は、排卵前、頚管粘液が出ていると思われる時期に性交して、その粘液の中に精子がどのくらいいるかを調べる試験です。

だから、私の場合はタイミング療法で精子が子宮に到達している場合、次のステップアップは、人工授精でなく、体外受精でした。

しかし、その時は知識がなく、焦ってステップアップを望み、Rクリニックに来ました。
フーナー試験の結果も伝えていたのに、3回も人工授精を繰り返したことは、有名な不妊治療専門院としてありえない治療内容だったと今でも思っています。

人工授精3回で気になる費用は?!

計3回の人工授精を行いました。費用は、全部で、131696円でした。

(初回検査費)
AMH検査 13500円
精子検査  7020円
血液検査等々 8132円

 

(人工授精)
人工授精 24872円
諸々検査(人工授精前に2回の通院費含む)9476円

 
写真は1回の人工授精にかかっていた料金で、24872円です。
高度治療になれば、桁が外れて、もっと高額になっていきます。

 

人工授精周期には、その前に2回通院が必要だったので、34348円が毎回かかっていたという感じです。

転院先で大失敗した理由を考えてみた・・・

小さな産婦人科から、医師に相談せず、転院をして、成功確率が極端に低い治療に10万円以上を使ってしまいました。

そんな失敗をしたのは、自分にも非があったと思っています。

まず考えられる失敗は、転院を決意した際、誰にも相談せずに医院を決めたというところから失敗したと思っています。後に、鍼灸の先生に相談して最終的な病院と出会えましたが、もっと早く相談するべきでした。

また、転院する際に、転院先で満足の得られる治療を受けられるかどうか分かりません。不妊治療は高度な治療になるので、説明会にまずは参加することをお勧めします。大きな不妊治療院は説明会を実施しているところが多いです。

そして、初めの産婦人科で、「人工授精はしても仕方ない」と言われた時、「詳しいことは任せなさい」と言われて、説明してくれなかったことに嫌気がさして、すぐに転院しました。今思えば、もう一度医師と話をすれば納得できたかもしれないと思います。してくれないなら、「申し訳ございませんが、引越しするので転院をしたい」と伝えて、紹介状も書いてもらっておけば、治療経緯が分かるのでその方が確実だったと思います。そうすれば、検査結果でも引き継げるものがあったと思います。

転院先で失敗しないポイントまとめ

不妊を扱っている鍼灸院へ通って、意見を求めてみる。

転院する前に、その病院で解決できないか向き合ってみる。

転院する前に、転院を検討している病院の説明会へ参加する。

転院を決意する場合は、必ず紹介状を書いてもらう。

まとめ

今回の治療体験記については、もちろん個人差があり、あくまで主観的な意見となります。

私の場合は、転院先で大失敗をしてしまい、結果として10万円以上捨ててしまいました。

不妊治療は高額な治療費がかかりますし、様々検討する中で「転院」というのも候補として挙がってくるかと思います。
しかし、転院先で必ずしも、適切な治療が受けられるとは限らないので、そのことを念頭に入れて動いた方がいいです。

ブログに書いた「転院先で失敗をしないポイント」が役に立って、適切な治療が転院先で臨めることを祈っています。

私は最終的に、「神戸元町夢クリニック」で妊娠することができました。
その経緯の記事も、興味がありましたら、読んでみてください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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